分野切換
全分野アニメゲーム(ゲーム機)漫画(雑誌)文学ドラマ特撮/人形劇日本映画海外映画
並順
評価新着順開始日順総合点順 [全期間 / 2012年 / 2011年 / 2010年以前]平均点順書込数順閲覧数
50音順

> > >

[漫画]ドーベルマン刑事: Twitter


読み仮名: どーべるまんでか / 英語タイトル: Doberman deka
携帯版EnglishRSS

漫画総合点=平均点x評価数1,169位/5,635作品中(総合7/偏差値50.28) 1,168位<= =>1,170位
1975年漫画総合点2位/23作品中 1位<= =>3位



公式Twitterアカウントは未登録です。
別のキーワードで検索する





別のキーワードで検索する


最新作品評価

2010/08/25 良い(+1 pnt) by 634
武論尊原作で、平松伸二のデビュー作ですが、44口径マグナムをぶっ放し、犯人をぶちのめすのに容赦がない加納の姿は、後の『ブラックエンジェルズ』や、原作者の『北斗の拳』の源流になっていると思います。

「このド外道があ!!」の決まり文句と共にブチ殺される悪党共ですが、ホンマにどーしょーもない悪党共なので、ドーベルマンの如く、相手を追い詰めて地獄へ突き落とす加納の鬼気迫る姿は、ブラックエンジェルスの「地獄へおちろ〜!!」というものに通じます。

加納の良き理解者(振り回される?)達は、常識人であり、エリートであり、暴走してばかりの爆弾のような加納に手を焼きながらも、根底にある悪を憎む心は共通している特務刑事課の主任である西谷、関西から来た破天荒刑事の加持、加納によって刑事の心を知り、その加納を愛した三森、ヤクザのお嬢様でも、婦警の心を持っていた沙希、元不良でも優しい心を持っていた凄腕白バイ刑事の尾藤と、その弟子に、アメリカから来た凄腕婦人刑事など面々もかなり濃かったです。

同時期の『太陽にほえろ!』や『Gメン75』などの刑事ドラマや、『ダーティーハリー』といった作品の影響が濃いのは出てますね。しかし、あまりにバイオレンスな内容の為に、一般人が犠牲になったり、ド外道によって多くの人が殺されたり、陰鬱なシーンが多いのも確かです。また、ド外道に怒りの裁きを下しても、スッキリしない後味の悪いシーンも多かったです。

作風が作風なので仕方がないのですが、行った先々で、休暇でも事件に巻き込まれて散々な目にあったり、アメリカ悪という部分もかなり露骨でした。ただ、原作者は割とそういった暴力の空しさを根底に描いているせいか、ド外道を地獄へ突き落としても、ニコリともしていない加納や西谷の姿には、犯罪が無くならない、社会の理不尽さを消せない事へのやるせなさと寂しさが色濃く出ているように思えます。

かなりバイオレンスなところは賛否がかなり分かれますね。ブラックエンジェルズで松田が銃弾を喰らっても、死ななかったりするシーンもあったり、加納が松田の源モチーフ(容貌は牙のようではあるけど)なのも頷けます。三森も麗羅に似ているところがあるし、そういった後の作者作品の元を捜す楽しみもありました。

それにしても、これだけエグイシーンもあるのに、なんでこの作品がP×Aの苦情や有害指定を受けず、世紀末救世主漫画の方にばっかクレームがいったのか、理解に苦しみます。女の子が暴行されたり、アメリカへの痛烈な批判という部分は今の作品には描けそうもありませんし。ただ、本作には「ちょっとやり過ぎじゃないの?」と思えるところがあるし、尾藤がレギュラーキャラの中で死亡者になったのはショックでした。尾藤以外にも、加納の友人達や、加納と対立しながらも、根底の刑事魂と、悪を憎む心に触れて変わっていった面々が多くいたのに、そういった人達まで殉職したり、死亡したりするシーンは流石に哀しすぎます。

ショッキングなシーンが多かったのは、やっぱり衝撃的です。また、当時の連合○軍のような連中や、自衛隊を旧日本軍にしようとするタカ派自衛隊高官と対決するのは盛り上がるとはいえ、「こんなイカれた奴等をどうして野放しにしたのか?」という治安の悪過ぎるこの世界に只々唖然。(後半レギュラーのパツキンゲー人女刑事が「日本も段々犯罪がアメリカ化してきた」なんて言うてたけど、本家アメリカでもここまで悪いかな〜?なんて思えちゃう位やし)

あまり陰惨なシーンばかりでなく、救いがあるような人情刑事路線ものの作風を取り入れていた事も、本作の特色に挙げられます。犯罪に手を染めかけた相手を厚生させたり、犯罪の根底を見ようとしないマスコミを批判したり、犯罪で傷ついた人達へのサポートとメンタルケアを見せる加納の優しさは、最近の刑事ドラマにも見られなくなったような感じがします。

マスコミ批判のシーンは現代にも通じるものがあると思います。犯罪被害者達の心の苦痛や、癒せない傷を真剣になって伝えている報道はあまり無いような気もするし、加納のそういった人達の幸せを奪う犯罪者達への怒りと、その犯罪を無くせない社会の不条理さと理不尽さと、口だけで犯罪を無くす努力をしようとしないマスコミへの怒りも作風テーマであり、現代にもこういったテーマは活かすべきだといえます。

最終回は賛否が分かれますが、加納がこのまま刑事をやっても、結局は凶悪犯との戦いで命を落とすか、犯罪者との戦いの傷が原因で死ぬかのどちらかになったようにも思います。どっちみち、生き残ったとしても三森を幸せに出来るのかどうかは疑問ではありますが、生きていても、結局は三森に「俺といればこんな事になるんだよ、だからお前を悲しませたくはない・・・」なんて言ってしまいそうな気もします。ダーティーハリーでも、キャラハンが同じような事を同僚刑事に喋っていたシーンがあったし、そういう刑事の危険で因果な商売と、アウトローの最期は結局は・・・という部分を表していたように思えます。


もっと評価を読む


> > > ドーベルマン刑事[漫画]: Twitter

分野切換
全分野アニメゲーム(ゲーム機)漫画(雑誌)文学ドラマ特撮/人形劇日本映画海外映画
並順
評価新着順開始日順総合点順 [全期間 / 2012年 / 2011年 / 2010年以前]平均点順書込数順閲覧数
50音順