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| 2006/01/14 普通(+0 pnt) by 羽幌炭鉱 【眠れる森】や【氷の世界】でかなりミステリー作家のイメージがついているかもしれない野沢尚だが、 彼はこういう人間ドラマが真骨頂なのではと思わせる作品。 「おなかの中の子供は、あなたの子供ではないのかもしれない」なんていう、かなりドロドロとした暗 い雰囲気を感じさせるようでしかし珍獣奇獣の昼メロ風ドロドロ愛憎劇にはなっていない、あっさりと しかしコクのある作品だった。まあ、同じ教会で結婚式を挙げた二組の夫婦なのだが、実はどちらの旦 那も嫁ももう片方の夫婦の其方がすきだったみたいな所か。 しかしこの作品や前に書いた【親愛なる者へ】や【この愛に生きて】などの、大人の暗いドラマを書き ながらなおかつミズテリ風のものに生かしていけるようになった辺り、野沢尚は非凡ではないのと思わ せる。 だが、個人的にはこのドラマの中身よりも歌姫といって良い歌唱力のセリーヌ・ディオンがポップなク ラシックを弦楽器と電子音楽の見事なコラヴォで奏でるクライズラー&カンパニーの奏でる演奏をバッ クに唄う【TO LOVE YOU MORE】が何よりも印象に残った。そう、この曲を聴くと直ち に【恋人よ】の単語がフラッシュバックするほどに…。 今では野沢尚もこの世を去り、クライズラー&カンパニーも解散…。そのことに隔世の感を感じさせる。 |
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