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| 2011/10/05 普通(+0 pnt) by よつばのクローバー 御都合主義のオンパレードというか、勢いのままにどこまでも突き進むというか、 私はこのお話に筋の通った理屈を求めるのは割と早い段階で諦めていました。 徹底的に作り込まれた設定、世界観は別として、 戦闘に関しては所々で、一見すると何となく納得してしまいそうにもなるけれど、 よくよく考えてみると意味の分からないとんでも理論で押し進めます。 なので戦術とか戦略とかそういうのはあまり期待出来ないのですが、 それを補って余りあるほどに、とにかく盛り上げ方が上手いです。 特に凄かったのは7巻後半での最終決戦でした。 もう最後の最後まで息も吐かせぬ怒濤の展開です。 巧みにキャラクターへの感情移入を促し、熱い戦闘を更にこれでもかこれでもかと劇的に演出し、 これ以上ないほどに読者をのめり込ませた上で感動のクライマックスへと話を収束させる。 その手腕は正直圧巻でした。これだけ話に没頭したのは実に久し振りです。 はっきり言って、この最終決戦のためだけにでもこの小説を読む価値はあります。 突っ込み所はかなり多いですし、過剰に暴力的な所があるキャラクターが多数いたり、 見せ場を終えたキャラクターは一部の例外を除いて、 似たような道化キャラ化されてしまうという妙な法則があったり、 シリアスとギャグの区別が適当で流石に看過出来ない部分もあったりと 欠点を挙げていけばかなりの数に上ります。 そもそも数年後を舞台にしたプロローグで始める必要性が希薄というか、本編の緊張感を薄めた上に、 難解な出だしの所為で読者に対するハードルを上げるだけの結果に終わっているように思えます。 しかしこれだけの欠点を受け入れて最後まで読んだ価値はあったと自分は確かに感じました。 |
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