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| 2008/09/27 普通(+0 pnt) by Tokyo16 "いつもの"富野ガンダム小説。 その"いつもの"の中で、際立った個性があるというわけでもないが。 やはり"いつもの"ように、TV本編を読み解く上での、服読本としての価値はある。 中でも見るべき点は、主人公ウッソの"異常さ"の描き方だ。 ウッソは歪んだ英才教育を受けた、歪んだ天才児である。 本編では"頭でっかちないい子"でありつつ、時折ドキリとする異常さを見せることは周知の通り。 (恐ろしいのは、本人が自分の異常さを自覚しつつ、そのように育てた両親を憎みもしないところだ) それが小説版では、さらにエキセントリックな形で描かれている。 ザンスカールの対ヨーロッパ戦略を、ハプスブルグ家にからめて語ろうとする13歳! 美人秘書の香水を、「鹿をバラしたときの臭いがする」と表現する13歳! もう気持ち悪いったらないw この辺り、あまりに"富野的"でたまらないものがある。 歴史を知り、さらに野生動物を解体するサバイバビリティを教育されたが、 麝香という"ゲリラに関係のないこと"に関する知識は全く疎い。 アンバランスな天才、というキャラクターを、こうも生々しく表現することは難しい。 この辺りのセンスには感銘を受けたが、舞台が宇宙へ上がると、作業で書いている観が増していく。 ザンスカール隆盛の過程を描く筆はけっこうノッていたのだが、それぐらい。 後は本編を補完する、本編以上に目を引く要素は激減。 あとはエログロネタ。ファラとタシロの"利用しあう男女"然としたベッドシーンは、なんか古典的で好きだ。 カテジナを強化人間にしてしまったのは失敗だろう。 ただの"小さな人間"がコンプレックスを武器に襲ってくるという恐怖が、よくあるモンスター的な恐怖に堕してしまった観がある。 残念ではあるが、まあ、これもまた富野小説には"いつもの"ことなのだ。 |
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