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| 2010/11/26 良い(+1 pnt) by 在原健太郎 69年に放映された手塚治虫原作の怪奇時代劇アニメ。室町末期の持侍の`醍醐景光'は自分の野望を達成させるため、生贄として生まれてくる自分の我が子の体を48体の魔神に捧げる。そのせいで身体の48箇所を奪われて生まれた赤ん坊は、あまりのおぞましさに川へ捨てられてしまう。しかし赤ん坊は生き延び、天才的な医師に身体の足りない部分を補われて“百鬼丸"として成長する。彼は両腕の義手に仕込まれた剣で、取りつく死霊を切り倒していく。ある日、刀と名がつけば何でも欲しがる刀泥棒の少年“どろろ"と出会い、彼の刀を手に入れようとしつこく付け回す。だが次第に幾多の危機を乗り越えて友情が芽生えて、二人は妖怪を倒す旅を続けていく。 本作品は手塚先生が「週刊少年サンデー」・「冒険王」で連載した作品をアニメ化したもので、時代劇の妖怪ものとして描かれたホラー的要素をもった作品である。生きるか死ぬかの戦国時代を背景に、野望をもって生きる男の人生とその犠牲となった子が自分の体を取り戻すべく48の妖怪に挑むという、虐極まりない戦国の世の中で波乱の人生と歩む親子の展開を描いたストーリーで、タイトル通りのあまりにもドロドロした感じの描写がすごい。手塚先生が水木先生の「ゲゲゲの鬼太郎」に意識して描いたそうですから、手塚キャラで鬼太郎式にやったという感じがします。でも鬼太郎がカルトな怪奇一色的な雰囲気であるのに対して、本作品は手塚キャラのせいか、怨念に併せて情熱が噴出しているような感じがして、それがかえってドロドロさを強調している気がします。野心渦巻く殺戮の戦国の世で生きる者たちの描写を実に高いテンションで表しています。これは手塚先生の戦争に対する怒りと惨さを強調しているそうで、絵を通して人間の心の醜さを表しているのではないかと感じますね。 本作品は手塚先生が描いているんですから、妖怪ものとしてはかなりの傑作ともいえるかもしれませんが、手塚作品としてはあまりにかけ離れすぎたものと思います。ですが、躊躇を知らないダイナミックな展開が独特のものに仕上がっていおりますので、評価は【良い】。因みに『新宿鮫』シリーズもので知られる大沢在昌先生も本作品の影響を受けたそうです。それだけにある意味、名作といえるのかもしれませんが。 |
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