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| 2011/07/20 最高(+3 pnt) by 十傑集 【良い点】 生きる事の厳しさと尊さを全編及び結末を持って示した点。 レミやマチアの年齢を考えたら、もう少し大人に甘えてもバチはあたらないと思うのですが、 アニメキャラの精神年齢は実年齢より高めに設定さていますし時代設定を考えたらアリでしょうか。 レミの養父。捨て子を拾った頃は善良な男であったのが、すっかり荒んでしまう辺りがリアル。 【悪い点】 背景を動かすという実験的手法にスタッフはかなり労力を取られたらしく、 キャラクターの心理や話の展開を示すのにナレーション依存の度合いが高く演出面は凡庸に思うことが多々。 ビタリス死後に一時期、引き取られたアキャン家の人達が全員いい人過ぎるでしょうか。 また末っ子のリズは後にレミと結ばれた事が示されますが他の人達はどうなったのか明確に示されませんでした。 【総合評価】 エクトール・マロ原作の同名小説を出崎監督が映像化。 マロ原作は同じ時期に「家なき娘」を題材にした世界名作劇場の「ペリーヌ物語」があり、 前半で保護者と共に旅をしてきた主人公が、後半に受けた薫陶を生かしていくストーリー構成は相通じるものがあります。 ただペリーヌの母親は原作「家なき娘」では序盤で亡くなってしまうので、「ペリーヌ物語」が本作の影響を受けていた可能性が高い。 それだけ「家なき子」における恩師ビタリスの存在というのは大きく、何度かアニメ化されている中で常に物語の核であり続けました。 逆に言えばビタリス亡き後の物語をどのように描いていくかという点でアニメスタッフの力量が問われるわけですが、 (もっとも長尺という事もあり)この出崎バージョン以上のものは無いと思われます。 レミの中にビタリスが息づいている事が要所で示され、時に生前以上の存在感が感じられます。 また純粋で真っ直ぐなレミと現実的ですれた性格のマチアが対等に描かれている点も好感です。 「ペリーヌ物語」といい優等生型主人公にはさして惹かれない自分が作品に魅力を感じてしまうのはキャラクターバランスの良さゆえ。 室内劇ゆえの脚本の高さで玄人向けの「ペリーヌ物語」に対して、重厚なテーマを時に活劇を交えた冒険譚として描いた本作は一般向けでしょうか。 アニメ作品としては共に良作でした。 |
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