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| 2011/08/19 良い(+1 pnt) by はんぶらび 突っ込みどころ満載。矛盾点や不満点を挙げていくと…。 1、若い頃のメーテルの肖像画が、今のメーテルと同じなのは、何故?今のメーテルの肉体は、鉄郎の母のものではなかったの?ソックリなのは、偶然(苦笑)? 2、どうして、そこまで血の繋がりにこだわるかな?やはり愚かなプロメシューム。 3、命の火の設定は、説得力がなさすぎる。SFというよりファンタジー。機械化人というより吸血鬼のような超自然的存在。 4、作品のテーマとは全く関係なく、唐突に現れるサイレンの魔女。 5、後付設定の始まりは、この作品から。過去のメーテルが今のメーテルと同じ姿だったり、命の火の設定とか(後に作られたアニメでは、メーテルとエメラルダスが姉妹という強引な設定まで作られている)。 だけど、このような突っ込みは、実は私にとってはどうでもいい。私の一番の不満点は、鉄郎の思想が全肯定されている点。 SFの面白さは、物事を絶対視せず相対化することにあると思う。しかしこの作品では、鉄郎の生身の人間中心主義が完全に絶対視されていて、これと対立する理念は劇中に存在しない。 ファウストも、見た目はカッコイイけど、彼が唱える機械化の利点はありきたりなものでしかなかった。もっと鉄郎の思想を揺さぶるだけの重みを持った信念を、彼に与えるべきだと思う。劇中では、鉄郎の父親という以外、キャラが弱い。 命は限りあるものだからこそ尊いし、受け継がれることにこそ価値があるとはいえ、機械化人全てを滅ぼすという鉄郎の思想は、ムチャクチャだと思う。そして世の中には、精神的なものか肉体的なものかは別として、様々な理由で今の肉体とは別な体が欲しいと願っている人もいるはず。だから機械化が悪とは言い切れないはず。 しかし映画の中では、鉄郎の思想を全肯定するため、機械化帝国を好戦的な侵略者として描き、さらに命の火というSFというよりはファンタジーに近い設定まで持ち出した。流石に引いてしまった。 シャドウのような、人間の業を感じさせる深みのあるキャラがいないのも、残念。 ただ娯楽作品としては面白いし、惑星モザイクでのエピソードは、原作ではお馴染みのものです。メーテルの本心は、鉄郎とどこかの辺鄙な星で、二人で暮らしたかったんだろうな。 後、機械化の利点だけど、これを真正面から描くとなると、話は重苦しいものになって娯楽作品として不適切かもしれない。と考えると、この作品は、最初から最後まで、生身の人間中心主義を全肯定して良かったのかもしれない。 なによりも、序盤で鉄郎の旅立ちを助けるために命を捨てた老戦士の姿には、何度見ても胸が熱くなる。テーマよりも娯楽性を優先させたと割り切れば、十分楽しめる良作。 |
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